請求書番号は、実は法律で決められた必須項目ではありません。それでも多くの会社が付けているのは、後から特定できないと実務が回らないからです。この記事では、付け方のルールと、重複や振り忘れを防ぐ方法を整理します。
法定の記載事項ではない
適格請求書に必要な6項目に、請求書番号は含まれていません。番号がなくても、要件を満たしていれば適格請求書として扱えます。
ではなぜ付けるのかというと、次のような場面で必要になるからです。
- 取引先から「先月の請求書の件で」と問い合わせが来たとき、どれを指しているか特定する
- 入金額が合わないとき、どの請求分か突き合わせる
- 再発行したとき、元の請求書との関係を示す
- 会計処理で、仕訳と請求書を紐づける
つまり自社と取引先が同じものを指せるようにするための番号です。この目的から、良い付け方が決まります。
付け方の3つの条件
| 重複しない | 同じ番号が2枚あると、特定の役に立たなくなります |
| 並べたときに順序が分かる | 日付を含めると、番号を見ただけで時期が分かります |
| 誰が振っても同じ形になる | 担当者ごとに書式が違うと、後から探せません |
よく使われる形式
日付+連番
「INV-20260811-001」のような形です。番号を見ただけで発行日が分かるのが利点で、探すときに強い形式です。1日に複数枚出しても連番でぶつかりません。
年月+通し番号
「2026-08-014」のような形です。月ごとの発行枚数を把握しやすい反面、月内で何枚目かを毎回数える必要があります。
取引先コード+連番
取引先ごとに管理したい場合の形です。ただし取引先が増えるとコードの管理自体が手間になるため、小規模のうちは日付+連番のほうが扱いやすいと思います。
重複と振り忘れは、なぜ起きるのか
原因はほぼ1つで、先月のファイルを複製して作っているからです。
- 日付と金額は直したが、番号を直し忘れて前月と同じになる
- 複製元を間違えて、2つ前の番号から続けてしまう
- 担当者が2人いて、同じ番号を別々に使ってしまう
- 下書きのまま番号だけ確保して、結局発行せず欠番になる
いずれも「注意する」では防げません。最後に振った番号を人が覚えている前提の運用になっているのが根本の原因です。
防ぐ方法
番号を手で入力しない形にするのが確実です。表計算ソフトを続けるなら、少なくとも発行済みの番号を1か所の一覧で管理し、複製ではなく一覧から次の番号を確認してから作る手順に変えると、事故は減ります。
なお、欠番があること自体は問題ではありません。重複しないことのほうが重要です。
「ちくし請求書」は、請求書を保存すると INV-20260811-001 の形式で番号を自動で振ります。番号を人が入力しないので、重複も振り忘れも起きません。月額1,000円(税込)の1プランのみです。サービスの詳細はこちら。