Shopify・BASEとマネーフォワードの連携の現状と、売上を月別に出す方法

ちくし会計シートは、ShopifyやBASEと直接連携しません。マネーフォワード クラウド会計に入った仕訳を読むだけです。ここではネットショップの売上をマネーフォワードに入れる方法と、スプレッドシートで月別・ショップ別に出す手順を示します。

結論

  • ちくし会計シートは Shopify・BASE には接続せず、マネーフォワードに登録済みの仕訳だけを読みます
  • 売上が仕訳として入っていれば、「月次推移」シートで売上高を月ごとに見られます
  • 仕訳に補助科目か取引先でショップ名を付けておけば、SUMIFS 関数でショップ別の表も作れます

この記事が役に立つ方

  • Shopify や BASE などで販売し、帳簿をマネーフォワード クラウド会計(または確定申告)で付けている方
  • 売上を月ごと・ショップごとにスプレッドシートで見たい方

マネーフォワードを使っていない場合、この方法は使えません。

手順1. ネットショップの売上をマネーフォワードに入れる

入れ方はサービスによって違います。マネーフォワードと各サービスの公式情報で確かめられたものだけを挙げます。

BASE:マネーフォワードの連携サービスで取り込む

BASE は、マネーフォワードのAPI連携に対応している連携サービスの一覧(2026年10月16日更新)に載っています。公式FAQによると、取り込まれるのは BASE で「対応済」になった売上で、仕訳の取引日には BASE の「発送日」が使われます。連携済みの売上がキャンセルされると、マイナスの金額で取り込まれます。

取り込んだ明細は、マネーフォワードの「自動で仕訳」→「連携サービスから入力」画面で「登録」すると仕訳になります(公式ガイド)。登録前の明細は、ちくし会計シートには出てきません。

Shopify:手入力か、仕訳帳のインポート

マネーフォワード クラウド会計と Shopify のデータ連携は、2023年6月30日に終了しています。お知らせでは、次のどちらかで仕訳を登録するよう案内されています。

  • 「手動で仕訳」→「振替伝票入力」画面で入力する(公式ガイド)
  • 「会計帳簿」→「仕訳帳」画面の「インポート」で、CSVファイルから取り込む(公式ガイド)。サンプルフォーマットに合わせる必要があり、取り込めるのは今の会計年度の仕訳だけです

Shopify では、管理画面の注文のページから注文を CSV ファイルで書き出せます(Shopify ヘルプセンター)。

ショップ別に分けたいときは、仕訳にショップ名を付けておく

手順4でショップ別に集計するには、売上の仕訳に補助科目か取引先でショップ名が付いている必要があります。「振替伝票入力」画面にも、仕訳帳のインポート用フォーマットにも、補助科目と取引先の欄があります。補助科目は「各種設定」→「勘定科目」画面の「+補助科目追加」から追加できます(公式ガイド)。

売上や手数料をどの勘定科目で記帳するか、いつの売上として計上するかは、顧問の税理士や税務署にご確認ください。

手順2. ちくし会計シートで同期する

  1. ちくし会計シートを入れ、マネーフォワードと連携します(手順はサポートのページ)
  2. サイドバーの「取得する内容」で、「仕訳」と「勘定科目」にチェックが入っていることを確かめます(最初はすべてに入っています)
  3. 「取得期間(仕訳・銀行明細)」で、見たい月数(直近3〜36か月)を選びます
  4. 「設定を保存」→「今すぐ同期」をクリックします。「_mf_仕訳」シートと「月次推移」シートができれば完了です

手順3. 「月次推移」シートで売上高を見る

「月次推移」シートには、仕訳を勘定科目×月で集計した表ができます。「売上高」の行が月ごとの売上です。

ちくし会計シートの月次推移シート。勘定科目ごとに2026年5月から10月までの金額が並び、売上高の行に月ごとの売上が出ている
サンプルデータです。実在の事業者の数字ではありません。
  • 数字はその月の発生額で、期首残高を含みません
  • 収益は「貸方 − 借方」で出すので、売上はプラスで並び、借方の売上高(返品の取り消しなど)は引かれます
  • 最初は未実現の仕訳を除きます。含めるときは「未実現の仕訳も含める」にチェックを入れ、「月次推移を作り直す」をクリックします
  • 並ぶのは取得期間と同じ直近の月で、同期のたびに作り直されます

補助科目や取引先では分かれないため、ショップ別は手順4で作ります。

手順4. ショップ別に分ける

「_mf_仕訳」シートには仕訳の明細が1行ずつ入り、借方・貸方それぞれの補助科目・取引先・摘要の列もあります。ここから SUMIFS 関数で集計します。「_mf_」のシートと「月次推移」は同期のたびに書き換わるため、表は新しいシートに作ってください。

  1. 画面左下の「+」をクリックしてシートを追加し、名前を「ショップ別」などに変えます
  2. A2 から下に、ショップ名を補助科目と同じ表記で入れます(例:A2 に Shopify、A3 に BASE)
  3. B1 から右に、各月の1日を日付で入れます(例:B1 に 2026/05/01、C1 に 2026/06/01)。表示形式は変えてもかまいません(数式は日付の値で計算します)
  4. B2 に下の数式を貼り付け、右と下へコピーします
=SUMIFS('_mf_仕訳'!$X:$X,'_mf_仕訳'!$S:$S,"売上高",'_mf_仕訳'!$T:$T,$A2,'_mf_仕訳'!$F:$F,">="&B$1,'_mf_仕訳'!$F:$F,"<"&EDATE(B$1,1),'_mf_仕訳'!$I:$I,TRUE)-SUMIFS('_mf_仕訳'!$P:$P,'_mf_仕訳'!$K:$K,"売上高",'_mf_仕訳'!$L:$L,$A2,'_mf_仕訳'!$F:$F,">="&B$1,'_mf_仕訳'!$F:$F,"<"&EDATE(B$1,1),'_mf_仕訳'!$I:$I,TRUE)

前半で売上高の貸方を足し、後半で借方を引いています。「月次推移」と同じく、実現した仕訳だけを数えます。マネーフォワードで消された仕訳は、同期のときにシートからも消えます。売上高の仕訳すべてにショップ名が付いていれば、ショップ別の合計は「月次推移」の売上高と一致します。

列中身
F取引日
I実現
K・L・P借方勘定科目・借方補助科目・借方金額
S・T・X貸方勘定科目・貸方補助科目・貸方金額

ショップ名を補助科目ではなく取引先で付けている場合は、数式の $T:$T を $V:$V(貸方取引先)に、$L:$L を $N:$N(借方取引先)に替えます。列の位置は、2026年10月時点のちくし会計シートのものです。

ショップ別のシート。ShopifyとBASEの行に、2026年5月から10月までの月ごとの売上と合計が並び、上の数式バーにSUMIFS関数が表示されている
サンプルデータです。数式はこのサンプルを入れた Google スプレッドシートで、合計が「月次推移」の売上高と一致することを確かめています。

よくあるつまずき

「月次推移」の売上高がマイナスで出る

「区分」の列が「不明」なら、勘定科目を取り込んでいません。種類が分からない科目は「借方 − 貸方」で出すため、売上がマイナスになります。「勘定科目」にチェックを入れて同期し直してください。

ショップ別の表が0のまま

A列のショップ名が補助科目(または取引先)と1文字も違わないか、1行目の月が文字ではなく日付になっているか、売上の仕訳にショップ名が付いているかを確かめてください。

ショップの管理画面の月別売上と合わない

月は仕訳の取引日で分けます。BASE の連携では取引日に発送日が使われるため、注文日で集計した数字とは月の境目でずれることがあります。

古い月が出てこない

取得期間を長くして同期し直してください。「残りは次回の同期で続きから取得します」と出たときは、次の同期で続きが入ります。

ちくし会計シートのインストール

ちくし会計シートは無料で、Google Workspace Marketplace の掲載ページからインストールできます。マネーフォワード側の準備はサポート、できることとできないことは紹介ページにまとめています。マネーフォワードの公式機能やCSVの書き出しとの違いは、クラウド会計のデータをスプレッドシートに連携する方法をご覧ください。

ちくし会計シートは筑紫野KAIZENラボが提供するもので、株式会社マネーフォワードの公式製品ではありません。Shopify・BASE とも提携していません。記事中の社名・サービス名は、各社の商標または登録商標です。